きらきらと光にあふれた世界。人間界ではなく神界と呼ばれる世界、その四角い白亜の神殿で、一人の女神がたいそう不機嫌そうにしていました。
「かわいそうに・・・ヒルデリアもひどいことをするもんだ」慰めるようにその女神の横に座り、頭をなでていたのは虹の神ラーズだった。
この神、とにかく髪の色が派手で、赤、青、黄色、紫といろんな色が綺麗に混じり、後ろの髪は斜め上に
逆立っていた。背中には大きな純白の翼がある。
少々細長い顔立ちに、きりりとした眉にも様々な色が混じり、緑色に紫の瞳孔の瞳が綺麗に輝いていた。
美貌の女神は口をぱくぱくさせてなにやら言おうとしていたが、言葉にはなってない。
「お前の声がしばらく聞けないとはなあ・・・」
ラーズは残念そうに言った。
「言葉だけじゃないんだよ。僕らが話してる意味もわかんなくなっちゃって」
違う椅子に座っていた男が言った。少年というよりは大きいが、顔立ちにはまだあどけなさが残っていた。
こちらも背中に白い翼がある。金色のくるくるとウエーブのかかった金色の髪、青い瞳。
男にしておくのがもったいないような美しい顔立ちは、ラーズの横にいた女神によく似ていた。
「そうなのか？かわいそうに」
ラーズは女神を抱き寄せた。女神はむっとした顔をしている。
「ガーベラ、女神がそんな顔しちゃいけない。お前はいつも笑ってないと」
ラーズの横にいたのは女神の中でも１、２の美貌と言われる女神、ガーベラだった。金色のウエーブが
かかった豪華な髪が椅子の上にもうねっている。
ガーベラの息子クーリーフンがガーベラの心にラーズの言葉を伝えていた。
ーこんな状況で笑えないわよ
「こんな状況で笑えないってさ」ガーベラは口を尖らせている。そんな顔も十分美しい。
「また来るからな。あまり気を落とすんじゃないぞ」ラーズはそう言ってガーベラの頬にキスをして去って行った。
「母さん落ち込まないで」息子のクーリーフンがガーベラの横に座って頭をなでた。
そうしていると一人の女神が部屋に入ってきた。「ガーベラ、話せなくなったって本当？」
腰までの流れるような金色の髪、こちらも美しい女神だった。額には刺繍が入った金色の帯をしている。
女神があんまりうれしそうに微笑んでいるのでガーベラはむっとしてクーリーフンに伝えた。
「他人の不幸がそんなにうれしいわけ？って言ってるよ」
すると女神は両手を頬にあてて心外という顔をした。
「やあね、私はそこまで陰険じゃないわよ。ただ、優しく微笑むのは私のお仕事だから」
そういうと女神はやっぱりにこにこ微笑んだ。
ガーベラは口を尖らせている。
「あらん、だめよん。変な所に皺ができちゃうわよん。そのうち元に戻るから、しばらく我慢しなさいよ。
ところでクーリーフン、遊びに行きましょうよ」
「え？僕？」
「一緒に歌いましょう。ね？」
女神は流し目を送り、クーリーフンは瞬いた。クーリーフンはちらりとガーベラを見てガーベラは
行ってらっしゃいと手を横に振った。
「じゃあ行ってくるね」
「行きましょ」
クーリーフンはうきうき顔の女神と去って行った。
ダーナったらまだクーリーフンを恋人にしたいわけね。クーリーフンには性欲ないから無理だって
言ってるのに・・・それにしても・・・
つまんなーい！！！しゃべれないのがこんなにつまんないなんて・・・ぐすんぐすんぐすん・・・
思いっきり叫びたい！
ガーベラはふてくされたまま女神らしくない格好で長椅子に寝そべってしまった。
第４話
人間界では12の月になっていた。ゆりが産んだ双子は無事一歳の誕生日を迎えた。最近ではよくしゃべるしちょろちょろ歩き回りよく悪さもして困ったものだ。それでも子供たちは元気一杯。
蛇の国は幸せ一杯、と言いたい所だが、ある問題が持ち上がっていた。
「そんなにひどいのか・・」王の間で困ったように言ったのはラクシュミだった。その前には内政担当のジェダンという男がいる。
「はい、どの湖も５分の１程度の水量になってしまいました。川の水もなくなり森の木々も、所々枯れて
きてますし、このまま梅雨が来なければ、来年の農作物の被害は深刻になると思われます」
「ううむ・・・」
１２の月には毎年梅雨が来て雨がしばらく降り続けるのだが、今年はまだ梅雨は来ていない。
今年は後半気温も高く、その上雨が例年に比べてすごく少なかった。梅雨もたいてい毎年来るものなのだが、
まれに来なかった年もあり、その場合はたいてい次の年は大きな被害が出ていた。
今年後半に収穫できる農作物も例年ほどではなかった。来年さらにひどくなるとしたら、豊かな国からの
輸入も考えねばならない。
「困ったものだな・・・」
相手が自然なのだからラクシュミにもどうしようもない。雨を降らす魔法など、この世の中には存在
していないのだ。
「とにかく、城の中も節水です。女達にもおふれを出しておきましたので」
「ああ、わかった」
遅れてもいいから梅雨がきてくれればいが・・・・
ラクシュミは祈るように思ったのだった。
ラクシュミがため息をついているころ、ゆりは南の庭園で子供らと遊んでいた。とことこ歩き回るロイとナナミをアナスターシャとシスが追いかけている。
「きゃはははー」
「まてまてー」
ゆりは横の方で微笑ましく見つめていた。
いやー兄弟が多いっていいよね。
城の中に他の子供はあんまりつれてきてはいけない事になっているので、アナスターシャが小さい頃は遊んでくれる人は大人ばかりだった。それを思えば、この子らは恵まれている。
「それにしても・・・・最近暑いねえ」ゆりは空を見上げた。快晴だ。雲ひとつもない。肌がじとっと汗ばんでくるほどだ。
「本当ですねえ。」
横で侍女が同意した。
「12の月半ばになっても梅雨が来ないし・・・」
例年ならばザーザーぶりなのに、今年はまだその気配すらない。
「きゃはきゃはきゃは」
「つーかまえた！」
「やだやだー」
「め」
子供らが無邪気に遊んでる場に、ラギとミルキダスがやってきた。
「ラギ、どうだった？」シスがロイをだっこして聞いた。
「川の水がなくなってたよ」
「え？」
ゆりが驚いて聞いた。
「ミルキダスにあちこち連れて行ってもらったんだけど、どこの湖もすごく水が少なくなってるし、
川の水もないところがあってびっくりしたよ。」
「そんなにひどいの？」
「とーだっこ」
ナナミがミルキダスのほうにとことこ寄って行きミルキダスがナナミをだっこした。
「梅雨が早く来てくれればいいんですが・・・」
ミルキダスがナナミに微笑みつつも言った。
「どの町も節水してるけど、どこまで持つかなあ」
ラギが心配そうに言った。
「井戸の水があるんじゃないの？」
シスが聞いた。あちこちに井戸があり、人々はそれで生活をまかなっている。
「梅雨が来ないと井戸の水がしばらく枯れる場合があるんだってさ」
「そうなんだ」
「私らも節水しなきゃ。そうだ、今日からお風呂は小さいのに変えよう」
ゆりが思いついたように言った。
「えー！」
とアナスターシャが非難の声をあげた。
「アナスターシャ、王族は皆の手本にならなきゃいけないのよ。しばらく我慢我慢」
「うー・・・はーい・・」
水不足かあ・・・向こうの世界ではたまにあったなあ。水制限とか。なんとかできないもんかねえ・・・
その日の夕食時、ゆりが思いついたように言った。「ねえ、雨乞いとかこの世界にはないの？」
「雨乞い？」
ラギが聞いた。
「雨よ。降れーって祈るような儀式よ」
「さあねえ、どうだろう」
「私が元いた世界じゃあったよ。良く知らないけど、龍神様に祈りを捧げて雨降らしてもらうとか・・・」
３人の顔が固まった。ゆりははっとした。龍はこの国では禁句だった。
「母さん縁起の悪い事言わないでよ！」
ラギに睨まれて、ゆりはしゅんとして「ごめんなちゃい」と言ったのだった。
「じゃあ水蛇様に雨降らせてもらうってのは？」「水蛇は皆湖の底に固まってたよ。」
私にいっつも降りてくる水蛇さんは、ただ水が好きなだけだしなあ・・・
「うーん、そうだ、ハインリヒに聞いてみよう。過去にそういうのあったかもしれないし、シス、呼んでおいて」
「いいよ」
食後部屋にいるとハインリヒがやってきた。「王妃、ご用ってなんですか？」
なんだか声がはずんでいる。
「ちょっと聞きたい事があって」
「その前にちょっといちゃいちゃしましょうよ。久しぶりに」
ハインリヒがゆりに近づいてきて言った。
「何言ってるのよ。したじゃない。この間」
「この間って・・・子供産まれる前じゃないですか」
「そーだっけ？」
「王妃の胸が恋しいな〜」
「そんなことよりも真面目に聞きたい事があるから座ってよ」
ハインリヒは口を尖らせてゆりの真横に椅子を持っていって座った。
「過去の世界ではさあ、雨乞いの儀式とかってやったことある？」
「雨乞いですか？ないですねえ。この国は、めったに雨不足にならないですからね」
「過去でもないのかあ。そーだ、ハザーク様に聞いてみよう。連れて行ってくれる？」
「いいですよ」
ゆりはハインリヒにハザークの塔に飛ばしてもらい、部屋に入れてもらった。「雨乞いの儀式？」
ハザークが寝そべったまま聞いた。
「巫女がやる雨乞いの儀式ってないんですか？」
「ああ、一つあるぞ」
「どんなのですか？」
ゆりが興味津々で聞いた。
「巫女が祭壇の上で裸のまま踊るんだ。雨が降るようにと祈りながら」
後ろでぷっと音がした。ハインリヒが吹き出したのだ。
「ちなみにそれって効果は・・・」
ゆりが引きつった顔で聞いた。
「あんまりなかったな」
「やってくださいよ。王妃」
ハインリヒが笑いをこらえて言った。
「いやよ！何でそんなまねしなきゃならないの！」
ゆりは真っ赤な顔でいい、部屋に戻った。
そしてまた思いついたようにラギの部屋に行った。ラギは机に向って本を読んでいた。横からのぞいてみると、分厚い本で小さな文字ばかりの本だった。
「何読んでるの？」
「昔の梅雨が来なかったときの被害を調べたんだよ。どのくらいの被害が出たのかなって」
「あんたえらいねー」
ゆりは感心して言った。
「母さん何か用？」
「ねえ、雨の神様っているの？」
「雨の神様？」
「うん。神様の中でそういう神様いるのかなって」
「雨の神様ってのはいないけど、水の神様とか海の神様とかはいるよ。」
「どうにかして呼べないものかなあ。私にガーベラ降りたくらいだから、何か方法ありそうだけど」
「神様が簡単に呼べれば皆苦労しないよ。そういえば、水の神様ラクアはガーベラの恋人なんだよ。
母さんにまたガーベラが降りたら、ラクア呼んでくれるかもしれないけど」
「うーん・・・」
ゆりが真面目に考え込んだのでラギは「冗談だよ」と言った。
「女神様もそう何度も降りてくるほど暇じゃないだろうし」
「だけど万が一ってこともあるし、あした石像の所にいってみようっと」
ゆりは出て行った。
ラギは目をぱちくりさせた。
母さんって、本当単純なんだから・・・でも、時々予想不可能な事するからなあ。二度あることは三度あるっていうし、またガーベラ降ろしちゃったりして・・・
まあ、奇跡はそう何度も起きないだろうけどね。
ゆりは真面目にガーベラが降りないかと思ってガーベラの石像の所に何度も行ってみた。だがやはり簡単には降りてこない。毎日何度か行ってみたが、やっぱりだめだった。
「降りてきてくれないかなーガーベラちゃん」
石像を見上げてつぶやいた。もちろん石像が答えるわけもない。
「あーあ。いまだ雨は降らず・・・か」
ゆりは向かい側にある水瓶を持った男神の前に立った。ラクアはいっつも小さい水瓶を持ち歩いてる
らしい。
「王妃」
後ろを向くとジュノーが立っていた。
「一人で何してるんですか？」
「ラクア見てたの。水の神様だから水不足何とかしてくれないかと思って」
「はあ・・・王妃って本当に無邪気でかわいいですね」
「そーだ、ジュノーしばらくこの前に立っててくれない？ラクア降りて来いーって念じながら」
「え？しばらくってどれくらいですか？」
「とりあえず、夜まで」
「いやですよう。呼んだくらいで降りてこないですよ。神様なんですから」
「そうかなあ」
「神様は、西の聖域の巫女達が呼んでもめったに降りないらしいですからね」
「ふーん・・・」
その日はあきらめたゆりだったが次の日の朝、また散歩がてらガーベラ像の所に行ってみた。いくら念じてもやっぱりぴかっと光ることはない。
「やっぱり無理かなあ。こっちが神様呼ぶなんて。」
ぶらぶらしていたら遠くの空に金色の塊が浮いてるのが見えた。
「なんだろあれ？」
それはこちらに近づいてくる。金色の塊かと思っていたら、それは金色の髪をした赤ん坊だった。
背中に白い翼がついててパタパタ飛んでいる。
「えー何あれ、天使？天使だ！」
ゆりは近づいてくるのをじーと眺めていた。背中に白い翼がある赤ん坊は近くをぱたぱた飛んでいる。
どう見ても悪意がある存在ではない。
「おいで、おいで」
ゆりが両手を出すと、両手の中に飛んできた。
「きゃーかわいい！」
金色のくるくるした髪、青い瞳。白い翼、ちゃんと体には服も着ていた。片方の肩だけ布で覆われていて、
腰から下は、スカートのような感じだ。何より目が大きくてすごく可愛い顔をしていた。
「わーい、皆に見せよう。あ、今日は古代叙事詩の授業の日だ」
ゆりは天使のような赤ん坊を抱えたまま、すたすたと城の方に向った。
そして図書室に入り「皆見て見てー」と言った。中に座っていた皆がゆりの顔を見た。その時のメンバーは、アナスターシャ、シス、ラギ、ヴィラ、ハインリヒにミルキダスだった。
「見て見てこの子。かわいいでしょ！」
ゆりは皆に腕の中にいた赤ん坊を見せた。皆きょとんとした顔をしている。
「あれ？どうしたの？」
てっきり「わーかわいいー！」と言うかと思ったのにしんとしている。
「ねえ、この子、かわいいでしょ？」
ゆりが赤ん坊を掲げて見せた。だが、皆不思議そうな顔をしていた。
「王妃、最近お疲れじゃないんですか？お部屋で休みましょう」ヴィラが妙に優しい声でいい、ゆりの背中を優しくなでた。
「え？別に疲れてないけど」
「育児でお疲れなんですよ。きっと」
「え？別に疲れるほど育児してないし・・・」
おかしいな。皆には見えてないのかなあ？
「部屋でおねんねしましょう。さ、行きましょう」「え？私これから竪琴の授業が・・・」
「僕が言っておいてあげるから、寝たほうがいいよ」
シスも優しく言った。
「行きましょ」
ヴィラはゆりを移動させた。
残された一同はしんとしていた。「大丈夫かなあ。母様・・・」
シスが心配そうに言った。
「お風呂が狭いからストレスたまってるんじゃない？」
アナスターシャが言った。
「お風呂が狭いくらいで？母さんそんな繊細じゃないと思うけど・・・」
とラギ。
「大丈夫ですよ。ゆっくり休めば元に戻りますよ」
ハインリヒが言った。
「ねえ、ヴィラ、この子見えてないの？」部屋に連れてこられたゆりが聞いた。
赤ん坊はゆりの腕の中でぶらぶら足を揺らしている。
「王妃・・・最近寝不足なんじゃないですか？」
「そんなことないけど、ありがとう。部屋で休むから」
「ちゃんと休むんですよ」
ヴィラは優しくゆりの頭をなでて部屋を出て行った。
うーん。すっかりおかしな人かと思われてしまった。
「なんで見えないの？」赤ん坊は首をかしげて、ゆりの腕から離れてばたばた飛びだした。
私にはちゃんと見えてるのになあ・・・
赤ん坊はゆりに近づいてきて、ちゅっとゆりの唇にキスして離れて行った。「あ・・」
壁にぶつかると思ったら、赤ん坊はすっと壁を通り抜けてしまい、ゆりがバルコニーに出て探した時には
もう赤ん坊の影も形もなかった。
なんだったんだろう・・・不思議。
せっかくだからと長椅子に寝そべって休んでいると、そろりと扉が開けられて、シスが様子を伺うように中を見た。
「母様、ベッドで寝なよ」
「だって、そんな眠くないし・・・」
その時、ゆりの左目がぱっと変わった。
「母様大丈夫？」
「大丈夫よ。」
「ならいいけど・・・ちゃんと休んでね」
シスは出て行った。
変なの。私にもちゃんと見えてたんだけどなあ。翼が生えた赤ちゃん。何だったんだろう。神様っぽかったけど・・・
その日、子供達は妙にゆりに優しく、ゆりもこれ以上ややこしくならないようにと、翼が生えた赤ん坊の事は何も言わなかった。
そしてその夜、王の寝室で一人眠っていたゆりは、きらきらと輝く光の中にいた。夢なのか幻なのか良く分からない状況の中、その光に誘われるように歩いていくと、世界が一変した。
自分がいたのは泉のほとりだった。光のかけらが天からきらきらと降り注ぎ、なんとも美しい世界だった。
泉の水もとても澄んでいて、泉の中には裸で水浴びしている女性達がいる。その女性もなんだか皆とても綺麗
だった。
過去の世界・・・・じゃないよねえ。ここどこだろう。光の粒が天から降ってるような感じ。
ゆりは自分の体を見てぎょっとした。見知らぬ服を着ていたし、自分の髪もすごい。すごく長い金色のうねうねした髪だ。
どうなってるんだろう？
ゆりはそろそろと泉をのぞいてわっとのけぞった。そこにはなんとも美しい女性の顔があったからだ。
あれ？声が・・・
口は開いても声は出なかった。
それにしてもすごい美女だなあ。超美女だね。それにすごい髪。髪はおしりくらいまで伸びている。きらきら光ってとてもきれいだ。
胸の谷間もすごいな・・・
胸も大きくなってるし、ウエストも細く、足もすらりと長い。どんな男も悩殺されそうだ。
うーん。普通の人間じゃないような・・・
胸の大きく開いたクリーム色の服で、腰にはきらきら光る金色の布のベルドを閉めていた。
もしかして・・・ガーベラかな？
前に子供やラクシュミから聞いたガーベラの容姿と姿がこんな感じだった。
ガーベラの事考えてたらガーベラになった夢見たんだ。私って単純。
肩を軽くぽんぽんとたたかれた。横に綺麗な女性がいて、泉を指している。一緒に入りましょうといってるようだ。
中にいた女性達も手を振って誘っていた。
はいっちゃおうっと。
ゆりは服を脱いで一緒に泉に入り、しばらく女性達と水浴びしたのだった。
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