第５６話
過去の時代である。ゆりの石像は変わらず庭園で微笑んでいる。ゆりがこの時代から去って２０年近くもの月日が経った。
人々は石像を見ては、「とにかくすごい巫女様だったらしい」と今でも噂している。
「巫女様は蛇霊神に乗っていたらしい」だの、「儀式の夜には100匹もの蛇霊神が城の周りを回っていた」だの、かなり話に尾ひれもついている。
それを聞くたびに、ディラン達は苦笑している。今もゆりの石像の前にはいろいろな供え物が置かれている。
そこに一人の騎士がやってきた。周りの者がじろじろと騎士の顔を眺めていたが、騎士は気にせずに石像を見上げていた。
顔に蛇がついているカールである。ゆりがやってきたときにはカールは子供だったので、ゆりと関わることはなかった。
当時は学友達と、もちろん未来からやってきた巫女様について噂をし、皆でゆりの顔を見に行ったことがあった。
「思ったよりも地味な女性だな」とその時は皆で話したのだが、女神が巫女に降臨したりと、当時も盛り上がった。
「やはりすごい巫女様だったのだ」、と皆で思ったものだった。生前のドルイドがこの像をせっせと掃除していたのもカールは目撃していた。
（ドルイド様は本当に巫女様が好きだったんだなあ）
とその時も感じたものだった。その時いたドルイドは今は亡く、若者達の憧れだったハインリヒもいなくなってしまった。
（ハインリヒ様が行ってしまった未来はどのような世界なんだろう。巫女様とゆっくり話してみたかったなあ……）
とカールは思っている。
顔の蛇は相変わらず悩みの種だが、今は騎士として役に立つことが重要なことだった。
カールの父もかつては上位の騎士だったのだ。
カールの血には人化できた蛇、カーライルの血が混じっていた。彼の子孫達は皆国では重要な役目についていた。カールに対する周りの期待も高い。
大人になりたてのカールは今は下位の騎士だが、このまま甘んじることはできない。
「カール、今日は休みなの？ 一緒に街に行きましょうよ」
女性達が寄ってきた。
「休みだけどやることがあるんだ。それじゃ」
「あーもう！」
カールは消えてしまったのだった。
さてその夜、ディランはフークスとルークを自分の屋敷に呼んでいた。そして、夢でヴィラから聞いた話と、自分の蛇が人化した姿を見たという話を３人に聞かせたのだった。
「いいなあ。僕も自分の蛇に会いたい！」
レイアスはうらやましげだった。
「いい男だった？」
フークスが聞いた。
「もちろん」
とディラン。
「ははっルークも会ったことがあるんだよね。私もいつか会えるかも？」
「ルークは自分の蛇と話したことはあるのか？」
ディランが聞いた。
「いえ。彼はほとんど私のことは無視してますよ。もしかしたら、本体とは話さない方がいいと思ってるのかもしれないですね」
「そうか。私の蛇の彼も、私には何も話してくれなかった。ヴィラ殿としか……」
「彼はヴィラ殿に何を話したんですか？」
レイアスが聞いた。
「ゆり様の金蛇が現れたらしくて、それを確かめたかったらしい。ヴィラ殿についてる子蛇が父親である彼に伝えて、それで」
「へー、金蛇達はまだ現れてるんですね！」
「最近現れたらしいぞ。彼は金蛇にどうしても会いたいようだ」
「……そういえば、ルークは夢で誰か女性に会ったっていってなかった？ あれってゆり様だったの？」
フークスがルークに話を振り、ルークはドキリとしていた。
「それがきっかけで蛇の位置が変わったんだろう？」
「はあ……」
どうもルークの歯切れが悪い。
「え、ゆり様に会ったの？ いいなあ」
とレイアス。
「……実は、ゆり様には会ってません。会ったのは、あんまり覚えてませんが、金髪の女性で、もしかしたら、ゆり様の金蛇が人になっていたのかも」
ルークは仕方なく暴露した。
「「「ええー！！！」」」
「ルークずるい！」
レイアスは立ち上がっていた。
「すいません。どうも言いづらくて」
「いいなあ。美人なんだろうなあ」
フークスは金蛇の姿を想像しているようだ。
「なぜルークだけ。ずるいぞ」
ディランもうらやましげだった。
「金蛇達はルークが一番好きだったのかなあ」
レイアスが言い出して、ルークは「いえ、偶然ですよ。きっと、いえ絶対」とあわてて答えていた。
「彼女に会って何か話したのか？」
ディランが聞いた。
「さあ、わかりません。詳しい記憶がないんです」
「怪しい」
とレイアス。
「金蛇は二人一緒に来たの？」
フークスが聞いた。
「一人でしたよ」
「もう一人はどうしたんだろう」
「私もレディ達に会いたい」
ディランがぶつぶつ言い出して、３人はディランを見て「あれ？」という顔つきになった。ディランの目が変わっている。蛇の目になっているのである。
「あれ？ 兄さん？」
「ルーク、レディは我々のことは何か言ってなかったのか？」
ディランはルークを見据えて聞いた。
「あまり記憶にないんですが、みんなに会いたいと言ってましたよ」
ルークは目が変わったディランに驚きつつ言った。（話どころか、抱きしめてチューしたかも、などとは死んでも言えない）、とルークは思っていた。
「嘘だろ」
「兄さん、ちょっとおかしくないですか？」
レイアスがフークスに聞いた。
「うん、ちょっとおかしいね、変化っぽいけど……」
「ちょっと運動すれば思い出すんじゃないか？」
ディランが突然右手をぱっと払った。光の筋が放たれたが、ルークはあわてて横によけていた。
「うわっ！」
「兄さん何をするんですか！」
フークスとレイアスの二人は驚いてテーブルから離れている。光の筋は壁にぶち当たり、壁に焼け焦げたような跡がついていた。
「ルーク外に出ろ！」
「困った人だな」
ルークは部屋にあった棚の上に飾られている丸い鏡に右手を向けた。
鏡の表面がキラキラ輝き、そこに金髪の女性の顔が映った。
３人がその顔に注目した。見たこともない女性だが、よく知っているような気もする。
「あ！ レディ！」
「え？ これがゆり様の金蛇？」
「綺麗だな……」
「レディ……」
ディランが鏡に近づくと、女性の顔は消えてしまった。
いつの間にかルークは消えている。そして鏡には元のディランの顔が映っていた。
「ん？ 何をしてたっけ？ ああ！？ レイアス、なんてことをするんだ！」
我に返ったディランは壁の傷に気づいて驚いていた。
「いえいえ、やったのは兄さんですよ」
とレイアス。
「ばかな。そんなことあるわけないだろう」
ディランは真面目である。
「いえ、兄さんですよ、ねえフークス様。兄さんが突然ルークを攻撃したんですよ」
「ばかな。全く記憶にないぞ」
「さっき君はちょっとおかしかったよ。ルークも一時的に目が変わっていた。もしかしたら、さっきのは君の蛇が出てきたのかも？」
先ほどディランから未来のミルキダスの話を聞いていたので、フークスはあっさりとそう思ったのだった。
「私の蛇？ まさか」
「私もいずれああなる可能性があるのかな？」
「さっき、ルークがゆり様の金蛇が人化した姿を見せてくれたんですよ」
「ええ！ 私も見たい！」
「ややこしくなってきましたね。未来であった事件が、この時代でもおきるかも？」
とレイアス。
「まあディランはすぐに元に戻ったから大丈夫じゃないかな。ルークはどうだろう？ あ、元に戻ってるみたい。突然自分の屋敷に帰って驚いてるよ」
「本当に私の蛇が？ 信じられない」
ディランは壁の傷を見てまだ信じられない様子だった。
一方屋敷に帰ったルークも元に戻っていたが、自分がいつ戻ってきたのかさっぱり思い出せず、フークスから思念を聞いて、ぎょぎょっと驚いたのだった。
ルークとディランは自分の肌にいる蛇がとうとう表に出てきてしまったが、肌の蛇はその位置を少し変えただけで、未来のミルキダス達のような劇的な変化はみられなかった。
この時代の力が元々強いせいなのか、以前意思を持ってゆりの肌に映ったりしていたせいかは彼らにもわからない。
ディランは金髪の女性の顔が見られなかったので何度も残念がり、レイアスが「僕が絵に描いてあげますよ」と適当な絵を描いて、ディランを怒らせていた。
ディランはルークにもう一度女性の顔を見せてほしいと頼んだが、ルーク自身、そんな魔法を使った記憶がなく、絵師に顔を描いてもらったものの、レイアスとフークスには
「ちょっと違うかな」と言われてしまった。
「あいまいなままじゃ気になる。こうなったら、またみんなで一緒に寝よう。なんとしても、未来と夢でつながりたい」
ディランが言い出した。
「あれをまたやるんですか？ 成功しなかったですが」
とレイアス。以前にもやったことだが、未来とつながることはなかった。
「ルークが会えたんだから、私だって会えるはずだ。ってわけで、協力してくれ、ルーク」
ディランはルークにも頼んでいた。
「みんなでまた一緒に寝るんですか？ あまり気はすすまな……いえ、喜んで」
ディランににらまれたので、ルークは最後には作り笑いで答えていた。
ディランは金蛇に会わないと気が済まないようである。女王が自分の子供を妊娠中だというのにこんなことでいいのだろうか、とレイアスも思っていたが、
これとそれとは別らしい。
「ゆり様に会いたいのかゆり様の蛇に会いたいのか……わからなくなってきたなあ……」
フークスが言った。蛇の意識がまださほど強くないフークスは、どちらかというとゆりに会いたい気分のようである。
「そうですね。僕だって金蛇に会いたいですけどね。彼女達には子供を生んでくれたお礼をまだ言ってないですから」
「そうだね。そういえば本人達には言ってない。我々の蛇達の愛が陛下まで巻き込んじゃったんだなあ」
「おかしなことになっちゃったものですね」
レイアスとフークスは苦笑していた。
過去ではこんなことになっていたが、未来のゆりはもちろん知る由もなかった。
季節は秋である。秋といえば酒まつりなので、人々はちょっとうきうきといった様子である。
「うたうまマー」
レーヌはかわいらしくゆりに訴えるが、「今日も無理みたい」とゆりが返すと、ぶーと頬を膨らませるのだった。
「声は一緒なのにそんなに歌が違うのかしら」
ゆりが疑問に思っていると、ラギからは、「全然違うよ」と言われてしまった。
「音楽のセンスがお母さんにはないからね」
「ひどい。竪琴はわりとましになってきたのに……」
「母様はこれくらいでいいんだよ。だって、なんでも素晴らしすぎたらつまらないよ。ただでさえ素晴らしい王妃様なんだからさ」
シスは笑顔でフォローしてくれたが、ゆりにとっては微妙なフォローだった。
「ありがとう」
「マー、石増えた？」
ミシェイラはいまだにゆりの石が増えるのを楽しみにしている。
「増えてないよ」
「開けてみて」
「はいはい」
ゆりは棚の上の木箱を開けてミシェイラに見せた。
「なんかあるよ」
「ん？」
見ると、木箱の中に紙が一切れ入っている。
紙にはさらさらと文字が書かれていたが、達筆すぎてゆりには読めなかった。
「誰か読んで」
「何？」
ラギが受け取って紙を見た。横からシスものぞいている。
「『「石は増えることもあれば減ることもある』だって」
「え？ 増えることもあれば減ることもある？ それって長時間増えなかったら石を減らすって脅し？」
ゆりはガーンとショックを受けていた。
「そうかな」
「へるなんてやだー！ へらさないで！」
ミシェイラは怒り顔である。
「アシュラン様ひどっ！ 横暴！」
ゆりがついぽろっと言った言葉をシスとラギは聞き逃さなかった。
「アシュラン様って、これってハロルド様がくれたんじゃないの？」
「アシュラン様にもらったの？」
二人に問われてゆりは「あれ？ 私何か言っちゃった？ ハロルドよ。これはハロルドにもらったのよ」とにこやかに言い直した。
「あやしー」
「アシュラン様がくれたんだ？ すごい」
「いやいや違う違う！」
ゆりは木箱を閉じて棚に戻した。
「ちゃんと教えてよーアシュラン様がくださったんでしょ？」
「そう、アシュラン様がくれたの。実は大事な任務を仰せつかってるの。任務が完了したら石が増えるわけなのよ。すごいでしょ？」
そういうゆりの左目は変わっている。
「母様すごい！」
「すごいよ！」
子供達の目が輝いてきた。
「ふふっすごいでしょー」
蛇の目のゆりは胸を張っていた。
「最近任務ができてないから石が増えないんだ？ ってことはこの紙はアシュラン様が書いたのかな？」
「すごい！ 家宝にしよう！」
「父様にも見せよう！」
「あーちょっと！」
ゆりが止める間もなく二人は行ってしまった。追いかけようとするゆりの服をミシェイラが引っ張っている。
「マー、石へらしちゃやーよ」
「うん。増えるようにがんばるね」
「がんばってね！」
「ちなみにミシェイラは、どうして石が増えてほしいの？」
「キレーだから！」
ミシェイラは目をきらきらさせて答えたのだった。
夕方、ゆりはラクシュミに休憩室に呼ばれてしまった。ラクシュミの手にはアシュランの言葉の紙があったので、ゆりは引きつり笑いを浮かべていた。
「ゆり、あの石の箱は、アシュラン様がくださったというのは本当なのか？」
ラクシュミは真剣な表情で聞いていた。
「え？ だれがそんなことを言ったのかしら？」
「もう一人のお前が言ってた」
「……まあそうです」
ゆりは仕方なく答えていた。なぜ暴露したのか、ゆりはもう一人の自分に問いただしたい気分である。
「それで与えられた任務ってなんなんだ？」
「それはそのう……アシュラン様が他には言っちゃならんと……」
さすがに妖精や神を増やせば石が増える、とも言いたくなかった。
「そうか。何か知らないが、がんばれ。誠心誠意心を込めて任務をするんだぞ」
ラクシュミからは温かい目で言われて紙を返されてしまった。
誠心誠意心を込めて……あまり込めたくないけど……
ゆりはため息をつきつつ休憩室を出て行った。
妖精か神を増やすには手っ取り早く恋人達と仲良くなるのが一番だけど、それも気が進まないし、今はカニコースが待ってるし……
やっぱりどこかに引っかかってる妖精を地道に探したい。ハロルドはいつ大人に戻るんだろう？
ゆりは城の中にいたラギを捕まえて、「ねえ、ハロルドが子供になる話、神話にあった？」と聞いてみた。
「ハロルド様が子供になる話？ あるよ」
ラギはあっさり答えた。
「ほんと？ どんな話？」
「ハロルド様の神剣が折れて、子供になっちゃう話」
「それそれ、それからどうなるの？」
「新しい神剣が現れて、大人に戻ったよ」
「そうなんだ！ ありがとう！」
（ってことは、もう大人に戻ってるかも？）
ゆりはそういう期待を抱いていたが、神の国では――
ハロルドは子供のまま、折れたままの剣を眺めていた。
「もう元に戻らないんじゃない？」
部屋に入ってきたガーベラが聞いた。ハロルドはため息をついている。
「わからないだろう。そのうちに自然に元に戻る可能性もあるだろう」
「そうかしらねえ。ねえ、頭をなでなでさせてよ」
「やだ」
「いいじゃないのーせっかく小さいんだから、抱きしめてなでなでしたい」
「そこまで小さくないだろ」
そこに獣姿のライオネルがやってきた。
「あ、まだ小さいままなんだ？ 肩に乗せてやろーか？」
「乗らん！」
「私は抱きしめたい」
「俺を抱きしめてもいいぜ」
ライオネルがよってきたので、ガーベラは手で押しのけていた。
「お前まで何をしに来たんだ？」
「しばらく人間界に下りるからそれを言いに来たんだよ」
「また女遊び？」
ガーベラが聞いた。
「違う。ちょっと不穏な気配がある地域があるんで見回りだ」
「ついでに女遊びもするんでしょ」
「うっせーな。サラディンにそんなこと言うんじゃねーぞ？ じゃあしばらくこっちはまかせたぜ」
「ああ、わかった」
ライオネルは去って行った。
「今のハロルドって、小さくても力は同じなの？」
「力はな。ただ小さいといろいろ大変だ」
「そうよねえ。ぷっ」
ガーベラはつい笑ってハロルドににらまれていた。ラーズから、ゆりとカニの話を聞いたからだった。
「私もでかける」
「行ってらっしゃい」
ガーベラはひらひらと手を振った。ガーベラはテーブルの上に残された神剣だったものを眺めていた。
もはやそれは、さびた鉄の塊のようなものと化している。
これが元に戻るとはどうも想像できない。
部屋にバリアスがよたよた歩いてきた。おつきの妖精も一緒である。
この小さな子供がでかい剣をひん曲げたとは到底思えない。
「バリアス、今日はここにいたの。お昼寝してたの？」
「うん」
「ディアメラは相変わらず来てるの？」
ガーベラは妖精に聞いた。
「はい、こっそりと」
妖精が答えた。どうやらディアメラはまだバリアスのことをあきらめてないらしい。バリアスはテーブルの上の鉄の塊には見向きもせずに、ソファに上がっていた。
「バリアス、これ、バリアスが折ったのよ。覚えてる？」
ガーベラは優しく聞いてみた。
「しらんの」
「しらんの？ 覚えてないんだ？」
ガーベラは自分の腰紐を外してバリアスの前にたらしてみた。
「ガーベラ様！」
「いいから。どうせこれ偽物だし」
バリアスは腰紐をつかんで引っ張りはしたが、それだけだった。なんでもかんでも破壊してるわけではないようだ。
「バリアスって、他に何を壊したっけ？ ハロルドの鎧とこれの他には」
ガーベラは妖精に聞いた。
「ええーと、雲の上の神殿で壁やら調度品は壊しましたが」
「そうだっけ。でも貴重品ってハロルドの物だけよね？」
「アシュラン様の大理石の像も倒して壊しました」
「あらら」
「ヒルデリア様の部屋の物もいくつか壊したようですが、さほど重要なものではなかったようです」
「そう。バリアス、外に遊びに行く？」
「ライは？」
「ライオネルはしばらくいないんだって」
そういうとバリアスはすねて寝転んでしまった。
「あなたと遊べそうな人を他に探さなきゃね。妖精よりも熊とか虎の方がいいかも？ 熊かあ、サントスなら連れてきてくれるかしらねえ。ちょっと行ってみましょう」
ガーベラはバリアスを抱っこして移動した。サントスは熊を連れてきてくれたが、熊はバリアスを見るなり逃げてしまった。どうやら顔見知りだったようだ。
人間界のゆりは、石が減るのだけはなんとしても阻止したいところであるが、「任務だ」と思うとなかなか眠れなかった。
そして過去の時代の男達は４人並んで寝てみたものの、どこにもいけなかったのだった。
つづく
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